猫を複数飼っている、所謂「多頭飼い」環境で頭を悩ませる問題の一つが“餌やり”ではないでしょうか
人間でもそうですが、食は生きていくうえで絶対に欠かせない事であるが故にしっかり対処しなければならないのは言うまでもありません
高齢猫、持病もち猫、新入り最年少猫…それぞれの猫の我が家ご飯事情
多頭飼い環境下での餌やりで一番頭を悩ませるのが、「餌の取り合い」ではないでしょうか。我が家もご多分に漏れずですね汗
うちの場合ですが、猫のご飯は朝夕の1日2回で基本的に同じ部屋で給餌しています
チャーは腎臓病用のサプリである、カリナールコンボというリン吸着サプリメントを毎回混ぜた腎臓の健康維持用フード、メロは3日に1回の頻度で朝のみステロイド錠剤(砕いて粉末にします)を混ぜた高齢用フード、バニラとポツは薬なしの高齢用フードでピトーは普通の猫用フードをあげています
我が家の猫カーストで最下位に位置している新入りで最年少のピトーは基本ケージの中で食事、他の4匹は同じ場所で別々の容器に入れてのご飯タイムとなっています
薬やサプリメント、高齢用や腎臓食フード…猫によって違う食事が必要な場合は監視等のケアを
薬入りご飯と薬なしご飯を同じ空間であげているわけなので、基本的にご飯タイムは始めから終わりまで自分か妻が監視(言葉が悪いですが汗)しながらって感じですね
チャコのリンを吸着するサプリメント(カリナールコンボ)はあくまでサプリなので他の子が食べても特に問題ないのですが、メロのステロイド錠剤は健常猫が食べてはいけないのでそこは特に注意深く見守っています。サプリも他の猫が食べても問題がないとはいえ、やはりチャコの体のためにもチャコがしっかり食べなくてはならないので勿論しっかり見ながらです
さらに、腎臓食用フードと高齢猫用フード、ノーマルフードと3種類のフードが入り乱れている状態なので、誤食や横取りには本当に神経を使っていますね
餌の横取りには肥満や腎臓への負担等健康への悪影響リスクが
多頭飼いでの猫の食事で最も気を付けなければならないのは、やはり餌の横取りです
この画像は自分の餌を完食してしまったバニラがチャコのサプリ入り療法食を狙う様子ですが、見張っていないとこういった光景が当たり前の様に起こってしまいます汗
多頭飼い環境の中でもうちのように薬入りだったり年齢・持病によるフードの違いがある場合は特に注意が必要です。猫も食べる速さに個体差があり、あっという間に食べてしまう猫(うちの場合はポツ)が遅い猫(バニラ・チャコ)の食べ残しを狙うので見張りながらの食事タイムとなります
食べ過ぎてしまった猫は肥満体となり健康に悪影響を及ぼすのはもちろん、特定の栄養素の取りすぎによって病気の原因となったりというリスクもあります。特に怖いのがタンパク質の取りすぎによる腎臓への負担です。言うまでもなく猫の天敵ともいえる慢性腎臓病(腎不全)リスクですね
いくら腎臓の健康維持用フードにしていても多く食べてしまったら元も子もありませんよね
勿論取られてしまった猫は必要な栄養素を摂取できなくて健康面でもマイナス影響を及ぼします
食事を見守れない場合はキャットケージや部屋を別々にする等の工夫を
とはいえ、家庭の事情次第ではご飯タイムで毎回見張っている事なんて出来ないという方も当然いらっしゃると思います。そんな場合は食事場所を完全に分けてしまうというのも勿論有りです。うちもピト―は先住猫四兄妹に横取りされないようケージの中で食事させています
ケージが無い場合は部屋を分けるなどして自分の食事だけを確実に食べれる環境にしてあげればいいと思います
猫にとっては至福といってもいい大好きなご飯タイム、なるべくストレスなく過ごさせてあげたいですよね
なお、置き餌にしているという飼い主さんもいらっしゃると思います。環境次第ではありとは思いますが、やはり多頭飼いではマイナス面が多いと思うのでお勧めは出来ませんね
多頭飼いではご飯を与える順番も重要!嫉妬からくるトラブルを未然に防止しよう
もう一つ、多頭飼いしているお宅で大事なのが食事を与える順番です
基本、うちはほぼほぼ同時に食事をあげているのですが、最後に与えるのは一番後輩のピトーというのは徹底していますね
猫にも人間と同じように嫉妬という感情があります。新入りちゃんに早くご飯をあげたら嫉妬という感情が先住猫ちゃんに生まれてしまい、ひいては新入り猫ちゃんが嫉妬による攻撃の対象となってしまうという最悪のパターンも考えられます。飼い主さんの愛情が自分から離れてしまった…そういった境遇に猫はかなり敏感であるといわれています。最後に与える猫が可哀そうという思考ではなく、これが皆幸せになるのにベストなんだと考えましょう
餌をやる順番は「年功序列」というのが基本です。吉本興業の芸人の序列では芸歴が絶対といわれていますが、猫の食事に関しては居住歴が絶対なのです
まとめ~環境やお宅事情によってベストの選択を
それでは、多頭飼いにおける給餌のまとめです
- 同時間・同じ場所での複数猫の食事では飼い主が見守る
- 見守りが厳しいならケージや部屋で分けて横取りを防ぐ
- 多頭飼いでの餌の横取りは肥満や病気など健康被害へと繋がる
- 嫉妬によるケンカ防止のため、餌をあげる順番は先住猫を優先
とにかく猫のストレス軽減や健康面、喧嘩防止などを最優先に考えてそれぞれのお宅で出来るベストの食事環境を整えてあげたいですね
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