猫を多頭数飼っていると、どうしても仲の良い猫と仲の悪い猫という関係が出てきてしまいます。この辺りは猫も人間と一緒です。うちの場合は4匹の兄弟姉妹猫(2008年生まれ)に1匹の後輩迷い猫(2015年生まれ)という構図なのですが、猫同士の威嚇は日常茶飯事となっています汗
仲が悪い猫を仲良くする方法があれば…というのは多頭飼い飼い主さんにとっては永遠の悲願ともいうべき課題なのではないでしょうか。そこでここでは多頭飼いネコちゃんの関係修復方法について考えてみたいと思います
仲が悪いのには理由がある~猫が不仲になる主原因4項目
猫の関係を修復するためにはまず、仲が悪い原因を知る必要があります。一般論としていわれている仲が悪い原因を挙げてみましょう
- 嫉妬(やきもち・ジェラシー)
- 縄張り争い(テリトリー)
- 性別によるもの
- 性格による相性
ざっとこんなとこではないでしょうか。ではそれぞれの原因毎に解決方法を探っていきます
嫉妬(やきもち・ジェラシー)が原因の不仲解消方法
まず嫉妬が原因となっている場合ですが、うちの猫を例に出せばやはり甘えん坊な猫ほどケンカが多い傾向にあります。メロとポツ、チャコはうちの甘ちゃんトップ3ですが、我が家の喧嘩のほとんどはこの3匹の三つ巴状態となっておりますw(例外はピトーとメロ)
よく「猫はツンデレ」とか言われますが、甘ちゃん猫ほど嫉妬・ジェラシーが強くなる傾向があります。情が深いが故にその愛情が攻撃として他の対象に向かってしまうというやつです。人間と同じですよね
飼い主に甘えたいのにいつもその飼い主さんを独占されてしまっている、飼い主さんが特定の猫ちゃんばかりを可愛がる、愛情を注ぐ、といった行動を猫は見てないようでちゃんと見ており、感じていないようで感じているものです。結果、その嫉妬の感情のぶつけ先は飼い主ではなく他の猫となってしまう…というわけですね
猫を多頭数飼っている場合、愛情を特定の猫に偏りすぎることなく、なるべく平等にかまってやったりしてみたらいかがでしょう。常に他の猫の目を意識して接することが出来れば、嫉妬が原因の不仲なら仲の悪さが軽減されると思いますよ
縄張り争い(テリトリー)が原因の不仲解消方法
続いては縄張り(テリトリー)争いが原因の場合。これは猫が生まれつき持つ本能と深くリンクする問題ですね
マーキング行動からもわかるように、猫というのは人一倍縄張り意識の強い動物です。ここは自分のテリトリーだというところに他の猫が入ってきたりすると途端に攻撃的になったりします。
縄張り意識の強さが猫同士の仲の悪さの原因となっている場合は、なるべく猫がゆっくり一人でくつろげる場所やスペースを作ってあげるのがいいでしょう。
もしお部屋にスペースがあるのであれば、キャットタワーやキャットケージ、ペットサークルを置くなどするのは効果的ですね。なければ衣類用のカゴを一つ置いておくとか普段いる部屋と続きの部屋を解放してあげるとかでもいいと思います。うちの場合は各々の猫がキャットタワーやケージはもちろんのこと、冷蔵庫の上や前述した衣類入れのカゴの中、リビングと続きの脱衣所のマットの上等でくつろいでいますよw
性別(主にオス猫同士のメス猫争奪)が原因の不仲解消方法
性別が関係していることも不仲の原因としてありますね。実際、うちの近所で猫を複数飼っているお宅は結構ハードな喧嘩が絶えなかったようです
そのご近所さんはオス猫2匹、メス猫1匹という内訳なのですが、このオス猫ちゃん同士のメス猫ちゃんをめぐる喧嘩がなかなか凄かったみたいですね。ただし、去勢手術を施したら大分喧嘩が減ったということでした。ただし、オス猫のうち1匹は生後間もなく去勢したのですが、後から保護したオス猫ちゃんはまだ少し発情期ぽさが残ってしまっているようで、変な鳴き声をすることがたまにあるとのこと
ちなみにうちの場合は全員去勢避妊してますが、オスとメスでも普通に威嚇したりたまに喧嘩したりしますね。メスとメスでも同じです。避妊去勢してなかったら恐らくもっとカオスな状態だったはずです
オス・メスといった性別が原因となる不仲の場合、とにかく去勢避妊手術です、一にも二にも去勢避妊です。しかも最初の発情期が来る前がベストですね。もう来ちゃったよ~て方はとにかくお早めに。いろいろな病気の予防にもなりますし、まだの方は手術しましょう、猫ちゃんと飼い主さんの明るい未来のために…
性格による相性が原因の不仲解消方法
最後に性格による相性、ですが…
残念ながらこればかりはどうにもならないかと思います。我が家の猫たちも性格はそれぞれ全く違うので、色々な相性をリアルに経験してきましたが、やはり相性が悪い猫はどうやっても相性が悪いです。それでも大喧嘩に発展することは殆どないのでこれで良しとしています。ある程度の妥協は必要だというのが正直な感想です。兄妹でこうなのですから、全く血縁のない猫なら余計にそうだと思います
大けがに繋がるような大喧嘩が絶えないような場合には、部屋を別々にしてそれぞれを隔離するという方法しかないと思います。或いは少し大きめで中にトイレや水飲みスペースがあってストレスフリーなケージやサークルで生活スペースを分けるとかでしょうか。飼い主さんが一緒にいられる時には一緒の生活空間でケンカ等にケアしながら一緒に生活するというのも手でしょう
そうこうしているうちに猫ちゃんも加齢とともに性格が丸くなって対立が薄まってくるという可能性もありますので…うちもバニラなどは昔に比べると随分穏やかな性格になりました(ただし加齢による性格変化で関係が悪化する可能性ももちろんあります
まとめ~仲良しがベスト、しかし不仲でも割り切りを…とにかく猫ファーストの意識で
ここでは猫多頭飼いにおける不仲の原因とその対処方法についてそれぞれ述べてきました
猫における不仲の原因というのは決して一つだけではなく、複合的要因となっている場合も多くみられます。さらに原因があればいいのですが、原因が無く(あるいは不明)、どうやっても仲良くなってくれないという場合も決して珍しくありません
せっかく一緒にいる猫なのだから仲良くしてほしいという願いは飼い主さんにとっては至って普通の感情です。しかし、どうやっても修復できない不仲というのも存在するという事も理解しておいて頂きたいですね。そんな場合には別々の部屋で飼うとか完全に隔離するという選択肢も視野に入れておいてほしいです。不仲のまま一緒にいさせるということはケガのリスクも大きいですし、何より万病の元ともなるストレスを猫ちゃんに与えることとなってしまうからです
どんな選択をしようとも、基本的には猫ちゃんファーストで考えることが大事だと思います
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