猫ちゃんを複数飼っている場合、皆が親兄弟など家族であればいいのですが、途中で先住猫がいる環境に保護猫や野良猫ちゃんが加わるというパターンは結構あると思います(我が家もそうです)。
猫の多頭飼いにおける最初にして最難関ともいえる、我が家における子猫と先住猫との顔合わせをご紹介したいと思います。皆様のご参考になれば幸いです。
ノミだらけで衰弱してやってきた生後1か月の子猫、ピトー
2015年7月14日、既に6匹の先住猫が住まう我が家にピトーと名付けた一匹の子猫がやってきました。
その子猫は妻が当時勤務していた職場で野良猫ちゃんが生んだ子で生後約1か月でした。
兄弟は他に1匹(オスなので兄か弟か)でそちらの子は妻の同僚の女性が引き取り、うちがこの子を引き取る事となったのです。
うちに来た時はそれはそれは酷い状態で、ノミだらけで衰弱しておりすぐに動物病院へと連れていきました。ノミの薬を貰い、子猫用のキャットフードを与えたらどんどん元気になっていき、数日後にはキャットケージの中を所狭しと走り回る程に回復していきました。
とりあえず一安心ですが、次のステップではいよいよリビングにて生活している先輩猫たちとのご対面…これがなかなか大変なのです
先輩猫と後輩猫のご対面への準備はまずトイレの匂い共有から
季節が夏だったので、ピトーは玄関に置いたキャットケージの中で生活していました(夜は二階の寝室)。おしっこうんちは教えなくてもしっかり猫砂トイレにしていたのでこれまた一安心。
子猫とのご対面へのステップとしてまず、ピトーの使用するトイレの砂を少しづつパイセン猫の使っているトイレへと混ぜていきました。こうすることでピトーの匂いを徐々に皆に慣れさせるためです。最初のうちは見慣れない(嗅ぎ慣れない)匂いにトイレをクンクンするのん、チャー、メロ、バニ、ポツの姿がw
1週間ほど猫砂を混ぜていったら次は先輩猫のいるリビングのドア越しにピトーのケージを置いて生活。鳴き声や匂い、気配でお互い存在に気づきます。最初のうちはメロとチャコがフーッ!とドアを隔ててピトーを威嚇。やはりネックはこやつらか…
仲間入りへステップその2 ドア超しからケージ超しの対面
そのうち慣れてきたところで(うちの場合は10日くらい)いよいよピトーをケージごとリビングへイン。
すぐ皆がケージに寄ってきます。まあそりゃそうだわなw寄ってたかってケージの匂いをクンクン嗅いだりケージの柵をペロペロ舐めたり。ただ、メロとチャコはシャーッ!と中のピトーを威嚇。やっぱ最大の難関はこやつらよなぁ
のんとポツは興味は示しながら特に気にする様子もなくほぼいつも通り、バニラに至ってはピトーなど眼中になく天上天下唯我独尊状態。
ピーの入ったケージをリビングに置いて1週間ほど経過すると、徐々にメロとチャーも威嚇することがなくなってきました。
そしてピトーが我が家に来てから約3週間、ピトーがケージから出て我が家の先輩猫の仲間入りする日が遂に。
全然相手にしない猫、敵対心むき出しの猫…それぞれの性格か相性か
ケージを開けた途端、勢いよく走って飛び出すピトー。いや普通ビクビクしながらなかなか出てこれないもんなんちゃうん?w
ピトが真っ先に向かっていったのが我が家のビッグマザー、のん。ちょっかいを出されたのんは面倒くさそうにその場を離れようとしますが追っかけるピトーw
するとチャーとポツが寄ってきてちょっと遠巻きに眺めながら隙を見てピトーのお尻の匂いを嗅ぐ嗅ぐw
バニラは普段通りに近寄るなオーラを出して佇む
メロは…近寄るとフ―ッと威嚇。うーん、やはりメロは厳しいかー。のん以外には全方位にケンカ売っちゃう武闘派だから仕方ないなーて感じです
多頭飼育の子猫ご対面から9年後の現在は…
で、ピトーのご対面から約9年経過した現在地はと言いますと…
メロはピトが近づくと威嚇するというのは変わっていません。追いかけて攻撃することもありますし、ピトーはメロには絶対に近寄りませんね。チャーは威嚇はしますが攻撃はしません。ポツとのんとはじゃれあったりしていい関係性で、バニラは孤高の存在であり続けていますw
結論をぶっちゃけると、やはり猫同士の相性というのは確実にあるのかなと。相性のいい猫同士は大丈夫ですが駄目なものは駄目だというのが結論ですね。特に人一倍甘えん坊なメロとチャーがピトーと合わないというのは意外に思えるかもしれませんが、甘えん坊なだけに嫉妬とか独占欲のようなものも関係あるのかなと
メロに関してはのん以外とはバチバチですし、チャーもポツには威嚇したり猫パンチしたりでケンカふっかけたりしているので…兄妹でもそうなのですから血縁のないピトでは致し方ないのかなーて感じですね
てわけで、ピトーは寝るときにはうちらの寝室で一緒に寝るようにしてますし、リビングに誰もいない時にはケージに入れて襲われないようにケアしています
甘えん坊猫ほど新入り猫に厳しい?母性や性別も関係あるのかも
やはり猫も人間と同じで性格は千差万別であり当然ながら猫同士の相性というのもあります。あくまでもうちの場合なんですけど、ハッキリと友好的な猫と敵対的な猫が分かれてしまいました。
メロとチャーという、うちでも屈指の甘えん坊がピトーに対して敵対的であるというのは非常に興味深いですね。甘えん坊であるが故の嫉妬のような感情が根底にはあるのかもしれませんね。皆の母親でもあるノンが平和的かつ友好的というのはまだ母性が残っているという意味では頷けますし、一匹狼的性格のバニラが相手にしないのも納得ですが、チャーやメロと仁義なき抗争を繰り広げているポツがピトーとは仲良しというのは少し意外でもありますwこれはポツが唯一のオス猫であるのが関係しているのかもですね
と言いつつ、ケンカもすることはあるといっても殆どは何事もなく平和な日常を送っているのでとりあえずは成功の範疇に入るのかなと思ってます
我が家の経験談が多頭飼育を考えている飼い主さんのご参考になれば幸いです
コメント