猫は本当に猫舌なのか?熱い食べ物が苦手な理由と我が家の体験談

茶トラ猫の舌 猫アラカルト
チャコ&ポツ

巷では熱い食べ物が苦手な人やその現象の事を「猫舌」と呼びますよね。猫は愛玩動物として様々な魅力を持つ存在として多くの人から愛される存在ですが、ここでは「猫舌」についてその真偽のほどやその理由と起源、さらに我が家での体験などをご紹介してみたいと思います

猫は熱い食べ物が苦手な猫舌である~理由は野生動物時代に狩猟で獲物を食する生活習慣に

サクッと結論から申しますと、猫は熱い食べ物が苦手です。つまり「猫舌」という比喩は正しいという事ですね

その理由は野生動物としての猫という側面にあります

今でこそ愛玩動物として家畜化された猫(イエネコ)ですが、本来は西アジア・中東の砂漠地域に生息していたリビアヤマネコを祖として様々な猫種へと派生した生き物です。そしてまだ野生動物だった時代の猫というのは狩猟によって食物を調達する肉食動物でした

虎やライオン、鷹や鷲などもそうですが、狩りによって他の動物を食べる狩猟動物というのは捕まえた獲物をそのまま食します。基本的な食べ物は生食であり、つまり常温なのです

猫というのは熱いものを食べるという機会も生活習慣も、その必要性も全く無いまま進化してきた動物なので、熱いものが食べられない…「猫舌」であるというのは至極当然ともいえますよね

人間以外の動物に共通する猫舌…火を使う人類だけが持つ熱い食べ物耐性

シールポイント猫をグルーミングする茶トラ猫
猫(チャコ)の舌

猫が猫舌である理由は猫が狩猟動物であるという元来の習性にあると上述しました。もう少し詳しく説明させていただきましょう

まず考えてみると、人間が手を加えていない食べ物で熱い食べ物があるでしょうか?

動物で初めて火を使ったのは人間であり、逆に言うと人類以外で火を扱う動物はいません。火を使い利用出来るからこそ人間は現在に至るまで生態系の頂点に君臨し続けています。人間は火を使って焼いたり煮たり炒めたりして食べ物を加熱して調理し食べます。しかし、火を使わなければ基本的に自然界に熱い食べ物は存在していません。熱いものを食べる機会がないので当然ながら熱い食べ物への耐性もありませんし、進化もしていかないですよね

何が言いたいかというと、火を使える人間以外の動物は猫に限らず猫舌であるという事です。これはハッキリとしたエビデンスがまだないのですが、かなり有力な仮説であるといわれています。個人的にもほぼ間違いなくそうであると思いますね

となると、歴史次第では熱いものが苦手な比喩が「犬舌」「兎舌」「鼠舌」「馬舌」なんていう呼び名になっていた可能性もあったということです。それはそれで面白いでしょうが、猫好きにとってはやはり「猫舌」という言葉で本当に良かったです。名づけた人は本当にGJだと思いますね 笑

猫舌という言葉の起源はいつ?意外と古いその歴史

猫舌と名付けた人は素晴らしいと個人的には思いますが、猫舌という言葉はそもそもいつ生まれたのでしょうか

これには諸説あるのですが、猫舌という言葉の起源は江戸時代であるという説が有力なようです

江戸時代の日本では既に猫は愛玩動物として、或いは家に巣食って被害をもたらすネズミを駆除してくれる天敵として多くの家庭で飼育されていました。犬も既に日本に入ってきていましたが、猫の方がより多くの家庭でペットとして飼われていました

主に家の中で飼われていた猫は、人間の食するものを与えられる機会も多く、その過程で熱いものが食べられないという事実が広く知られるようになってこの「猫舌」という言葉が生まれたといわれています

個人的には明治とか大正時代辺りだと思っていたので意外と古いんだなあという印象ですね

我が家の猫たちもやはり猫舌?体験談からみる熱い食べ物に対する弱さの個体差

猫はやはり熱い食べ物が苦手であるという話をしてきましたが、最後に我が家での体験談を

うちは5匹の猫を飼っているのですが(最大で7匹同時飼育)、何度か猫舌だと認識した出来事がありました。二世帯住宅の我が家では、食事は基本的に猫がいない親世代の居住スペースで済ますのですが、休日の朝食やホットプレートを使った焼肉などを猫たちが暮らす部屋で食べる場合があります

そんな時でも猫は熱々の食べ物には手を出そうとしません。常温の食べ物が置いてあれば隙あらばという感じで狙っているのに、です。熱いという事を学習したのか本能として苦手だと認識しているのかどちらかは分かりませんが…

焼肉の時にはホットプレートで焼いた鶏ささみ肉を猫に与えるのですが、少しでも熱いと食べようとはしませんね。十分に冷ましてから食べ始めます。ただし、親世代の居住空間で暮らしていた黒猫ニコは、わたしの母親に焼き魚をたまにもらって食べていました。熱々ではないですが、焼いてから5分くらいの十分にまだ熱を持った状態のほぐした魚の身を苦も無く食べていましたので、猫によって熱さに強い子弱い子の個人差(個体差)が結構あるような気がしますね

個人的には熱さに弱い「ガッツリ猫舌」の猫の方が飼うのには楽ですね。熱い食べ物を泥棒されることがないので 笑

鶏ささみ肉を食べる16歳の4姉弟猫たち
鶏ささみ肉を貰って食べる我が家の猫たち

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