猫の粗相~原因はトイレ環境?置き場所や多頭飼いの設置トイレ計算数も

トイレで排泄中の茶白猫 猫の粗相
ピトーの大切な時間♪

基本的に猫はとてもキレイ好きな生き物です。と同時にとても繊細な性格でもあります

多くの猫はトイレさえ置いて管理しておけばそこで用を足し、トイレの掃除や砂の補充をしっかり行えば失敗することはそうそうありません

ですが、時たま粗相をしてしまい後始末に追われるということも多くの飼い主さんで体験済みの方も多いのではないでしょうか。飼育している猫ちゃんの数が多ければ多いほど粗相をしてしまうリスクはもちろん高まります

ここでは猫ちゃんの粗相の原因について考えてみたいと思います

猫の粗相とスプレー行為の違い~トイレが原因かマーキング習性が原因か

まず最初に断っておきたいのが、ここでご紹介するのはあくまで「粗相」についてであり「スプレー行為」ではありません

「粗相」と「スプレー行為」

これはオシッコをトイレ以外でしてしまうという意味では同じですが、実は全く似て非なるものです

粗相は主にトイレが原因で起こる可能性が高いものであり、普通のオシッコなので尿の量も多いし臭いもそれほど強くありません

対してスプレー行為は猫が本能として持つマーキング習性の一つであり、量は少ないですが臭いはとても強烈な刺激臭を放ちます

ここでは粗相の主原因となるトイレ環境について詳しくご説明したいと思います

トイレが不潔・不衛生~キレイ好きな猫のため常に清潔を保つ

冒頭でも申した通り、猫ちゃんはとても清潔で繊細な動物です。しかし、だからこそ粗相をしてしまうということもあります。

普段使っているトイレが不潔・不衛生であるとトイレにせずに他の場所におしっこやうんちをしてしまうという事がままあります。うちもトイレの掃除が遅れた時や家族不在で出来なかった時などは粗相をしてしまっている事がよくあります。

猫のトイレはしっかり掃除し、汚れた砂は撤去して十分な砂の量を補充するという事を徹底すればトイレの不衛生・不潔さによる粗相は防ぐことが出来るでしょう(言うは易しで実際大変なのですが)。ちなみにうちは基本毎朝夕の2回トイレの汚れた砂の撤去・補充を行っており、月1回程度は全てのトイレを掃除するよう心がけています。

トイレが少ない・足りない~多頭飼いで猫に必要なトイレ数の計算式

猫を多頭飼育している場合、トイレの数が足りないという可能性もあります。

以前、うちののんちゃん(♀当時12歳)が目の感染症で動物病院に罹った時に獣医さんに聞いたのですが、最低でも猫の数だけ、できれば飼っている猫の数プラス1のトイレ数を設置するのが望ましいということでした(ちなみにその当時の我が家は猫ちゃん7匹に対してトイレ9)。

猫は人一倍縄張り意識の強い動物です。余りにも他の猫の匂いが強いと嫌がる猫ちゃんもいますし、繊細な性格なのでゆっくり落ち着いて排泄できる環境を整えることが大事です

トイレの場所~キレイ好きな猫の習性を考えよう。NGな置き場所とは

何度も言いますが、猫はとても繊細な動物なのでトイレの置き場所によっては安心しておしっこ・うんちをすることが出来ずにトイレ以外の場所で粗相をしてしまうというパターンもあります。

例えばドアやふすま、玄関の近くや廊下など人間の出入りや往来が多い場所、大音量や騒音を出すテレビや洗濯機の近くなどはNGといえるでしょう。

キレイ好きな猫の性格を考えると、食事や水の近くに置くのもお勧めしません。食事や水置き場からはなるべく離れた場所にトイレは置いたほうがいいです。

ちなみにうちは部屋の隅やテーブルの影になる場所など、なるべく静かで明るすぎない場所に複数のトイレが集まりすぎないよう分散して置いています。

トイレでおしっこ中のシールポイント猫
ポツの大切な時間♪見ないでよ~w

腎臓病(腎不全)など恐ろしい病気の可能性も…

粗相の原因で一番怖いのがこれですよね。トイレが原因とは違い猫の命に関わる場合もあるため、ここの見極めは非常に重要です

頻尿の症状が現れているためにトイレが間に合わず…という事が考えられます。人間でもそうですが、膀胱炎や尿路結石といった排尿障害が現れる病気は代表的です。

といっても何より怖いのが腎臓病(腎不全)。猫の天敵ともいえる恐ろしい病気で罹患率がとても高く予後も非常に悪い、猫にとっての不治の病です。

うちで飼っているチャー(♀15歳)も慢性腎臓病(週5回点滴中)なのですが、他の子に比べて水を飲む量が多く、やはり排尿回数も多いです

排尿障害によって粗相をする→上記の病気の可能性を考えて念のため病院で獣医さんに相談して診察・検査してもらうことをお勧めします。下部尿路疾患や腎不全は猫にとっては非常に起こりやすい病気として知られていますので普段からのケアと監視は怠らないようにしたいですね

高齢による老化~我が家の長老猫・ニコちゃんの体験談

排尿障害を来す病気とよく似ている、身体的問題でもある「老化」も粗相の原因になり得ます。猫が高齢化するとトイレまで間に合わずに粗相をしてしまうのは高齢猫を飼っていらっしゃる飼い主さんで経験のある方も多いのでは。

23歳で旅立ったうちのニコ(♀)も20歳を過ぎてからはトイレに間に合わないことが多くなってトイレまでの道中でオシッコやウンチをしてしまったり、トイレに辿り着けてもトイレの枠外に漏らしてしまったりすることが多くなってしまいました。我が家ではトイレを普段ニコちゃんが寝ている場所の近くに変えるなどして粗相の回数を減らしました

そんな場合には、猫ちゃんの普段いる場所のなるべく近くにトイレを置いてあげる等、トイレの配置を工夫する必要があるでしょう。

23歳の黒猫
ニコちゃん御年23歳

まとめ

とまあ、ざっと考えただけでもこれだけの粗相の原因が考えられます。うちの子たちにも当てはまる事がたくさんですねぇ汗

改善出来るなら改善しないと家が大変なことになるうえ、猫ちゃんの健康やストレスにもよくありません。多頭飼いだと余計に大変っス…

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