童謡「雪やこんこ」の歌詞に
犬は喜び庭駆け回り、猫はこたつで丸くなる♪
という一節がありますよね?この歌の影響で犬は寒さに強くて猫は寒さに弱いという印象を抱いている方は多いかと思います。実際には猫は本当に寒さに弱い動物なのでしょうか?逆に暑さには強いんでしょうか?それとも暑さにも弱いのでしょうか?意外と知られていない猫の暑さ寒さに対する耐性をご紹介しましょう
中東に暮らしていた猫のルーツに寒さ耐性の秘密が…短毛種と長毛種で違いも
猫(イエネコ)はもともとが中東に生息していたリビアヤマネコが原種であることがわかっています。中東といえばとても暑くて乾燥した気候で知られていますが、そのルーツが故に猫は寒さに弱いといえます
うちの猫も冬場や冷房が効いている夏などには猫同士で体をくっつけて丸まって寝ています
猫の寝方寝姿ポーズで体調や性格、体感温度やリラックス度がわかる
もちろん、長い年月をかけて様々な品種に枝分かれした現在では、寒さに強い品種もいますが基本的に寒さが得意でないことは間違いないです
ちなみに、一般的に毛が長い猫種(メイクーン、ラグドール、サイベリアン、チンチラ等)ほど寒さには強く、逆に短毛の猫種(アメリカンショートヘア、シャム、スコティッシュフォールド、マンチカン等)ほど寒さに弱い傾向が強いといわれていますね
砂漠地帯の暑さと日本の暑さの違い~猫のDNAに組み込まれている暑さ耐性
中東の砂漠地帯にルーツを持つ猫…という事は寒さには弱いけど暑さには強いのでしょうか
結論から言いますと、寒さ程苦手ではありませんが暑さが得意というわけでもありません。特にここ日本においてそれは顕著といえます
猫は特に日本のような湿度の高い暑さはあまり得意ではないといわれています。まあそれもそうですよね、中東の砂漠地帯は気温こそ高いですが乾燥しており湿度はさほど高くありません。ですので不快指数はそれほど高くありません
逆に日本の夏場や梅雨時の暑さは湿度が高く不快指数が高いですよね。本来持つ猫のDNAに日本のジメジメ不快指数MAXの暑さへの耐性というのは組み込まれていないのですからそれも当然と言えます(これから長い年月をかけて適応していく可能性はありますが)
猫種による暑さ耐性でいえば、寒さ耐性とは逆に長毛種ほど暑さに弱く、短毛種ほど比較的暑さには強い傾向が高いといわれています
猫の体温調節は汗ではない?人間と違い汗をかくのはあの場所だけ
暑さ寒さへの強さは猫がもともと生息していた高温乾燥地という地理的要が関わっていると述べましたが、では猫はどうやって体温を調節しているのでしょうか
人間は汗をかく事で体温を調節していますよね。汗をかくことでその汗の蒸発によって生じる気化熱で熱を放散させて体温が一定になるよう保っています。しかし、猫を飼っていらっしゃる飼い主さんは知っていらっしゃるでしょうが、猫は人間のように汗をかきません
厳密にいえば、猫が汗をかく場所は肉球だけなのです
人間のように体全体に汗をかいて一気に熱を下げるという事が出来ないので、猫が比較的暑さに強いとはいっても夏の暑さには十分な対策が必要です。特に毛の長い猫は、毛の短い猫よりも被毛によって暑さが外へ逃げにくくなるため、特に暑さに対してケアを怠らないようにしましょう
猫は暑がりなのか寒がりなのか~まとめ
猫は暑がりなのか寒がりなのかの結論です。猫は高温乾燥地帯にルーツを持つため、比較的暑さには強いですが寒さには弱いといえます
ただし、日本のような高温多湿の暑さに対しては注意が必要です。特に長毛種の猫ちゃんは熱中症になりやすいので注意しましょう
猫はこたつで丸くなる…そのルーツを考えると、猫が寒さに弱いという事実は今に始まったことではなかったのですね。猫の寒がりを端的に現した素晴らしい歌詞ですよね
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